野球グラブメンテナンス大全集

野球・ソフトボール用グラブのオイルを中心としたメンテナンス道具について詳しく紹介していきます。

柔らかくなってしまったグラブ(グローブ)を硬くする方法

私は同じグラブ・ミットを長く使い続けるということが好きです。

 

長く使い続けることで自分の手に合ったグラブに育っていくんですよね。

 

私の試合用ファーストミットは現在7年目。

 

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硬式用のミズノプロオーダーで硬式野球で2年間、軟式野球で4年間使用しています。

 

4年間ほど試合練習両方で使用したのですが、革が随分と柔らかくなってきた上に指袋も破けてきてしまったので現在は試合のみで使用しています。

 

 

他にもいくつかファーストミットを持っているのですが、なかなか思うようなミットに育っていないという現状です..

 

 

私のように柔らかくなってしまった、いわゆる「ヘタってしまった」お気に入りのグラブを使っているという方も多いのではないでしょうか?

 

 

解決策としては革紐を新しいものに替えるもありますが、グラブ全体が硬くなりすぎてしまう可能性もあります。

 

今回はそんなグラブを少し硬くする方法を紹介します。

 

革を硬くする方法として「アマニ油」という硬化剤を塗って硬くするという方法があるのですが、この油を塗ってしまうと革が硬くなりすぎてパリパリになってしまうとのこと。

 

 

そこで革を硬くしすぎない硬化剤とされているのが

 

ホワイトベアーのグラブハードナースプレー

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スプレータイプのもので塗るのが少し難しいですが、塗装をするような感覚でグラブから一定の距離を取って吹きかけましょう(吹きかけすぎに注意)。

 

問い合わせをしたところ、成分は髪の毛をセットするヘアスプレーと同じような成分とのことで、アマニ油よりも革にやさしいとのこと。
 

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匂いもヘアスプレーのような感じです。

 

Before

 

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After

 

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全体的にツヤが出て表面が硬くなります。

 

また革にハリが出たような感じがします。

 

 

柔らかくなってしまったお気に入りのグラブに是非使って更に長くグラブを使ってあげましょう!

ヤクルト山田哲人が使用するドナイヤワックス(オイル)

 

山田哲人選手が使用していることで一躍有名ブランドとなったドナイヤ。

 社長の村田さんという方がお一人でやられているです。

 

ヤクルトスワローズの池山選手とのつながり?があるようで、それをきっかけにヤクルトの選手が使い出したとか。

 

山田選手もその一人であり、初のトリプルスリーを達成した2015年シーズン後のオフに契約を結ぶまでは私費購入して使用していたようです。

 

(ドナイヤの契約選手は山田選手のみ)

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ちなみに山田選手はそれまでローリングス(アシックス)、久保田スラッガーアディダスを使用していました。

 

他にもヤクルトの比屋根選手、WBCオランダ代表のヤクルトのバレンティン選手などがドナイヤのグラブを使っていることが確認されています。

 

(比屋根選手はアシックス、バレンティン選手はナイキとグラブの契約があるようですが)

 

そのドナイヤのワックス(オイル)がこちら。

 

 

どうやら東京ヤクルトスワローズ山田哲人選手もこちらを使用しているようですね。

 

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「水分が含まれていないから重くならない」

 

ということですが、オイルを塗るわけですから1gも重くならないという訳ではありません。

 

恐らくオイルではなくワックス類がベースになっていて、革に浸みこみにくく硬めなので薄く塗りやすいということでしょう。

 

また、「業界初!水が入っていないオイル」といったことも言われていましたがこれも疑問です。

 

グリップ効果もハタケヤマのグラブワックスほどではないとのこと。

 

グラブ全体に濡れるのでこれはいいかもしれないですね。

 

ちなみに「水を含まないオイル」と書かれているものとしてはザナックスのコンディショニングプロワックスがあります。

 

容器は異なりますが、内容量と価格は同じです。

容器はATOMS(アトムズ)のワックス(オイル)と大きさこそ違うものの、形状は同じです。

 

120mlで1200円ということでコストパフォーマンスが高く、伸びが良いので一回の使用料が少なくて済みかなり長持ちするオイルなのではないかと思います。
 

一部ではクリーナー効果もあると言われていますが、個人的にはオススメできません...

 

一方でグラブの色落ちやしっとり感を維持したい方はあまりおすすめできないかもしれません!

巨人の坂本勇人が使用するオイル【プロ選手も使用】

 

今回紹介するのは大人気のグラブオイル

 

 

ハタケヤマのグラブワックス!

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大人気ロングセラー品で、おそらく見たことがある方が多いのでは?

 

 

また、今回も侍ジャパンに選出されWBCに出場する読売ジャイアンツ坂本勇人選手も使用していると言われています。

 

というのもかつて公開された坂本選手のロッカールームにこのハタケヤマのグラブワックスが写っていたんですね。

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恐らく2010年のオールスターの時なので随分前ですね。

 

ちなみに現在、坂本選手は久保田スラッガーではなくミズノのグラブを使用しています。

 

小さいですがこの通り

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では、なぜこのオイルが人気なのか?

 

 

理由は「グリップ効果」

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捕球面に塗ることでグリップ効果が得られ、ボールがピタっと止まるようになって取りやすくなるんです。

 

私も使うまではオイルによるグリップ効果なんで期待していませんでしたが...

 

使用してみると効果は絶大です。

 

「ボールの捕球感が全く違います」

 

また、このオイルはミンクオイルを配合しているので通常の保革オイルとしても使用可能とのこと。

 

中身はこんな感じです

 

 

色は真っ白で匂いはほぼ無臭です。

 

硬くもなく柔らかくもなく。

 

購入時にオイルに亀裂が入っていることがあるようですが、品質に問題は無いそうです。

 

指で少量取ってぬるのがおすすめだそうです。

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理由は体温でオイルが溶けるのでうまく塗れるとのこと。

 

注意点は塗りすぎないこと。

 

油分過剰になってしまう上に、このオイルの場合はグリップ効果によってベタベタになってしまいます。

 

グラブ全体に使用するよりも、捕球面のみに使用するのがおすすめです。

 

他のメーカーだと

 

今年発売された久保田スラッガーのワックス、ゼットの捕球面用滑り止めワックス、BBA(ミカサスポーツ)のグリップオイルなどがあります。

 


 


 

効果の違いはわかりませんが...

 

ハタケヤマのグラブワックスを買っておけば問題なしです!

 

ちなみにハタケヤマからグラブワックス2という黒土配合のものも販売されています。

 

こちらは黒土が配合されているため、新品のグローブを黒っぽく使い込んだかのような色にできるというもの。

 

ですが、グリップ効果は白い方が高いようです。

 

 

このオイルを塗れば守備率もアップ?するかもしれません!

 

ホワイトベアーとZETT(ゼット)のレザーローションは同じ?

 

レザーローションとして評価の高いホワイトベアーのレザーローションを製造しているホワイトプロダクト社

 

 

このホワイトプロダクト社は自社の「ホワイトベアー」ブランドだけではなく、OEMという形で他のメーカーのお手入れ(メンテナンス)用品の製造もしています。

 

 

代表的なものとして挙げられるのがこのZETT(ゼット)のレザーローション

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 パッケージにこの通り表示が

 

 

「ホワイトプロダクト株式会社とのコラボレーションにより開発」

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そこで疑問に思ったのは

 

「中身は同じなの?違うの?」

 

調べてみるとネット上には

 

・ホワイトベアーもゼットも中身は同じ

・ホワイトベアーは良いけどゼットのは良くない

・ゼットの方が匂いが強くない

 

といったように何だかよくわからないので...

 

今回は実験してみたいと思います。

 

【外観】

パッケージ(外箱)の形状は違いますが、入っているものは同じです。

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全く同じスポンジとウエスが付属しています。

 

容器の形も同じです。

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表面に貼ってあるシールは違いますが、裏面は全く同じです。

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【ローション】

 

ローション自体の色は両方とも同じですが、革製のグラブ叩き台の上に1滴づつ垂らして傾けてみたのですが、左側のゼットのレザーローションはホワイトベアーのものよりも液体っぽいようです。

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また、両方共に同じような匂いがするのですが、ホワイトベアーのものの方が少し匂いが強いように感じました(気のせいかもしれませんが)。

 

【価格】

ホワイトベアー:650円(税抜)

 

ZETT(ゼット):600円(税抜)

 

内容量は同じ80mlなのですが、定価はゼットの方が安くてお得です。

【まとめ】

結果としてわかったのは表示されている成分は全く同じなのですが、

 

「全く同じものではなさそう」

 

ということ。

 

どちらの方が汚れが落ちる、艶が出るといったことはわかりませんが、恐らくどちらが良い悪いといったことは無さそうです。

 

インターネットでの購入であれば何ともありませんが、小売店で購入となった場合はホワイトベアーのものよりも、ゼットの物の方が手に入りやすいかもしれません。

 

グラブバイブルなども出版されているグラブ博士の梅原さんのブランド「BBA(ミカサスポーツ)」から販売されているグラブコンディショナーもホワイトベアーさんとの共同開発品ですが、こちらは無臭タイプでありながら結構ドロドロしているようなので、これもまた中身は違うもののようです。

 

BBAさんでは10年以上買い物をしていないので、BBAグラブコンディショナーもそのうち試せたらいいなと思います。

ホワイトベアー バスケットボールオイル【クリーナー効果】

 

ホワイトプロダクト

ホワイトベアー バスケットボールオイル

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商品説明

・バスケットボール(天然皮革製)専用の無臭固形ワックス

・手アカや汗による汚れを取り、グリップ性を高めます

・皮革の柔軟性、防水性、皮革の保護、老化防止効果

 

成分:不明

 

 

その他・備考

・類似品はホワイトベアー クラブチームオイル

・皮革がしっとりする

・柔らかくて塗りやすい

・野球用グラブにも使用可
 

価格

 

(200ml)  950円(税抜)

 

【写真】

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【関連記事】

 

 

【関連動画】

竹ブラシでグラブ(グローブ)のシワの汚れを落とす

 

使い込んだグラブやミットにはたくさんシワがありますよね。

 

これは型が付いている証でもあるのですが、そのシワが真っ黒なんてことありませんか?

 

 

しっかりお手入れをしていても溜まってしまうものです。

 

 

そこで今回は

 

グラブのシワの汚れを落とす方法を紹介します。

 

 

使用するのは

 

・ホワイトベアー レザーローション

・竹ブラシ

・柔らかい布

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他のレザーローションも試しましたが、他のものは液体のため竹ブラシとの相性が悪く、浸みこみが早いので、ドロドロしたホワイトベアーのものが一番良いと感じました。

 

レザークリーナーなどの半練り・固形タイプもしくはホワイトベアーのレザーローションのような油性タイプのローションがおすすめです。

 

竹ブラシはホームセンターやインターネットで購入できると思います。

 

 

【使用方法】

1.竹ブラシに適量ローションを付けてシワに沿って優しく擦ります。

 

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2.ローションが茶色くなってきたら布で拭き取りましょう。

 

 

ポイントは強く擦りすぎないことです。

 

 

使用前

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使用後

 

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ホワイトベアーのレザーローションには保革効果もあるのですが、汚れ落としとして

使用した場合、ふき取りをしっかり行う必要があるので、使用後は革がカサつきがちです。

 

使用後は保革油でしっかり保革しましょう。

 

 

また、ホワイトベアーのレザーローションは匂いがキツめなので風通しの良い場所でお手入れをしましょう。

 

汚れ落とし効果が高いものは基本的に匂いがキツいですが、これは仕方ないです。

 

気になる方は同じホワイトベアーのレザーローションLという無臭タイプのものがおすすめです。

 

 

野球用グラブ(グローブ)におすすめの保革オイル【役割と使い方】

 グラブオイルの種類

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 野球グラブのお手入れ用品の中には大まかに以下の3つの種類のものがあります。

1.汚れ落とし用のクリーナー・ローション

2.保革用オイル(ジェル・スプレータイプの物のあり)

3.艶出し用オイル

 

今回は2つ目のグラブ・ミットに塗る保革オイルについて。

 

保革オイルを塗るというのはグラブを長く使うためには不可欠なことです。

ですが今日では多くのメーカーがたくさんの種類のオイルを販売していて何を買えばいいのかわかりにくいというのが現状です。

 

その中の今回は保革オイルの役割、使い方、そして私のおすすめの保革オイルを、できるだけわかりやすく紹介したいと思います。

 

 

【保革オイルの役割】

保革のオイルは、グラブを使用することによってグラブの革から抜けてしまった油分の補給、また擦り減ってしまった部分の保護をする役割があります。

保革オイルを全く塗らずにグラブを使い続けると、革が破ける原因にもなります。

 

 

【成分】

成分としては牛脂などのオイル(油)もしくはワックス(ろう)となります。

両方が混ざっているものや、片方だけというものもあります。

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オイル:革に浸透し革に油分を補給します。

動物性油脂、牛脂、馬油、ミンクオイル、ラノリン、スクワラン、植物性油脂などといった表記があるものが、これに該当します。

 

ワックス:革の表面に膜を張り、革を保護します。

鉱物性油脂、ワセリン、ミネラルオイルパラフィン、ワックス類、ろうといった表記がされているものが、これに該当します。

 

中には化粧品グレードの高価な成分を配合しているものもあります。

スクワランやラノリンといった天然由来の成分を含むものは、効果なものが多いです。

スクワランや馬油は浸透性が良いことで有名です。

 

【おすすめのグラブオイル】

必ずしも高いものがいいという訳ではありません。

食べ物でもオーガニック食品を好む人もいればそうでない人もいますよね。

 

安価のものは缶に入った固形タイプが多く、各社から販売されています。

私がもっているものですと、ホワイトベアーのサービスオイル(グラブの購入時に貰えたりします)、バスケットボールワックスやミズノのストロングオイルが該当します。

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色落ちやしっとりしたグラブに仕上げたい方はジェルタイプのスクワランオイルがおすすめ。SSK、ローリングスから販売されています。SSKのものは、パッケージのデザインこそ違いますが、人気You Tuberのトクサンも使用しているようです。

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ちなみに私が使用しているのはホワイトベアーのスクワランハイレザーオイル。

浸透性が高く伸びやすいため塗りすぎになりにくいです。

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【保革オイルの塗り方】

塗り方は難しくありません。

柔らかい布もしくは指に少量取り、薄く塗りましょう。塗りすぎはグラブの型崩れや重量増加の原因になります。

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塗ってから30分程度、風通しの良い日陰において乾かし表面に残ったオイルをタオルで拭き取りましょう。

 

 

保革オイルを塗ることは大事ですが、過保護になるのはいけません。

革の状態を見て、カサカサしている、摩耗している場所に塗りましょう。