型はとても崩れやすい
グラブの型を付ける、柔らかくする作業はとても大変です。最近ではショップやメーカーさんで型付けしてくれる場合もありますが、ほとんどの場合が有料です。
↓型付けについてはこちら
せっかくお金や時間をかけて型を付けたグラブですから、すぐに型崩れしてしまったら困りますよね?
では、グラブの型崩れの原因は一体何なのでしょう?
グラブの型崩れの原因
グラブの型崩れの原因は大きく以下の2つあります。
1 グラブのお手入れ不足
1つ目の原因はお手入れ不足です。
"お手入れ"というとオイルを塗ることと思われる方が多いかもしれませんが、それ以上に大事なのがグラブの乾燥です。
日々の練習、試合でグラブは湿ったり乾燥したりします。
乾燥のしすぎも型崩れの原因ですが、それはオイルやレザーローションを塗布することで解決できるので簡単です。
一方で湿っているグラブというのは、オイルを塗る前に乾燥剤や食器用乾燥機等を使って乾燥させなければなりません。
グラブが湿ってしまう原因は雨や手汗によるものが多く、特に手汗に関しては塩分を含んでいるので、手入れを怠ると革が劣化しやすいと言われています。
グラブ内部(平裏部)の革が劣化してひび割れたり、硬くなってしまったりすると型崩れだけではなく、破れの原因にもなるので、使用後はしっかりと乾燥させて、オイルやローションで保湿する必要があります。
☆対策☆
予防策
まずは手汗をなるべくグラブに染み込ませないために、守備用手袋を着用しましょう。
捕球時の衝撃を緩和させるための衝撃吸収材が入っている手袋もありますが、手汗対策が目的であれば通常の守備用手袋で問題ないです。
オススメは久保田スラッガーの守備用手袋。
他メーカーの手袋よりも手の平に採用されている材質が柔らかく、手馴染みがとても良いのが特徴的です。
またカラーバリエーションも豊富で、チームカラーにも合わせやすいです。
もちろん、高校野球対応の白、黒無地もあります。
対応策
手汗などで湿ったグラブは乾かさなければなりません。
以下の記事のように、食器乾燥機や布団乾燥機を使って乾かす方法もありますが、もっと手軽な方法として乾燥剤を手口部に差し込んでグラブを保管する方法があります。
乾燥剤は数百円で購入できるので、1つ持っておいた方がいいでしょう。
乾燥後はオイルもしくはレザーローションで保革・保湿をしてあげましょう。
というのも、湿った革が乾く際、元から革に含まれていた必要な水分や油分まで飛んでしまって乾きすぎてしまうのです。
その際に塗るのは通常のグラブオイルやレザーローションでも問題ありませんが、平裏専用のコンディショナーというのも存在します。
ビタミンE粒子を配合したグラブ裏革の品質劣化を抑制するオイルで、手汗によるグラブの匂いも解消してくれるという優れものです。
この裏革コンディショナーは非常に評価が高く、多くの高校球児、またプロ選手も使用しているという話もあります。
2つ目はグラブの保管方法
2つ目の原因はグラブの保管方法です。
保管方法=グラブを使用していない時の扱い方ですが、特に型崩れを起こしやすいのが、持ち運び中です。
グラブにボールを挟んでグラブ袋に入れて、バッグに入れるのが一般的ですが、これだとグラブの方が崩れてしまう可能性があります。
特にバッグに荷物がパンパンに詰まっている時は、ほぼ確実に型崩れを起こします。
現役時代に名手として中日、巨人で活躍した現巨人コーチの井端さんは、グラブの型を崩さないためにジュラルミンケースに入れて持ち運びをしていたというのは有名な話です。
ちなみに井端選手が使用していたジュラルミンケースはミズノのボールケースのようです。
しかし、さすがにここまで徹底するの不可能に近いので、現実的な方法としてグラブホルダー(保型バンド)の使用が挙げられます。
付属している大きめのプラスチックボールを挟んで、軽くベルトで巻くことでグラブの自然な形を維持した状態で持ち運ぶことが可能となります。
ポイントは通常の野球ボールを挟まない、きつく巻かないの2点です。
オススメはローリングスのグラブベルトです。
もっとグラブを大切にしたい人は
先ほどの井端さんのようにグラブを大切にしたい!という方はグラブケースを使うのもいいと思います。
さすがにジュラルミンケースは重いですから。笑