野球グラブメンテナンス大全集

野球・ソフトボール用グラブのオイルを中心としたメンテナンス道具について詳しく紹介していきます。

ZETT(ゼット)プロステイタスのキャッチャーミットのお手入れ

 

今日は先日Twitterで公開したZETT(ゼット)プロステイタスのキャッチャーミットのお手入れ。

 

 

10年以上前?に購入したものなので旧ラベルです。

 

 

ヤクルトスワローズ古田敦也選手のファンである私はキャッチャーミットを買うときは迷わずゼット!

 

 

当時は長い期間にわたってキャッチャーをやっていたので購入したのですが、直後にコンバートされてしまい出番あまりなかったので友人に貸していました。

 

 

 

随分と年季が入りましたが、こういうミットの方が磨き甲斐があります!

 

 

そしてこれがお手入れの前と後の写真です。

 

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ピカピカになりました!

 

想像していたよりも綺麗になったので大満足です(笑)

 

 

使用したのは

 

ローリングス ストロングメンテナンスクリーナー

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ホワイトベアー レザーローション

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ラナパー

 

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この3つです。

 

以前紹介したこの記事もこのミットのお手入れの一部です。

 

 

 

手順は

 

 

グラブの砂埃を豚毛ブラシで落として…

 

 

 

ストロングメンテナンスクリーナーで油汚れを除去

 

 

 

 

グラブ全体の汚れをホワイトベアーのレザーローションで落として…

 

 

 

ラナパーで保革!

 

 

 

最後に馬毛ブラシとムートンで磨いて終わり!

 

 

かなり時間がかかりました。(笑)

 

 

 

これだけ汚くなってしまったミットも結構綺麗になるものですね。

 

 

やはり汚れ落としはお手入れの基本。

 

 

皆さんもあきらめずに古いグラブも綺麗にしてあげてください!

名手・菊池涼介と高木豊のグラブ(グローブ)のお手入れの違い

 

グラブのお手入れでおいて「オイルの塗りすぎは禁物」と言われていますが、中にはそうでない方もいます。

 

 

現役時代は大洋ホエールズ横浜ベイスターズで活躍された高木豊さんがその1人。

 

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高木さんは2004年にはアテネオリンピック日本代表の内野守備・ 走塁コーチもされた名手でありますが、グラブの軽さよりもしっとり感を重視していたとのこと。

 

 

また、柔らかいグラブが好みで

 

 

特に平裏のお手入れは入念に行っていたとのこと。

 

 

 

一方で広島東洋カープ菊池涼介選手はグラブの型が変わってしまったり、重くなるのを避けるためにオイルは塗らないとのこと。

 

 

 

時代こそ違いますが、二人とも同じ名手の二塁手

 

 

ですが、グラブのお手入れには正反対です。

 

 

これは完全に個人の好みの問題ですよね。

 

もちろん軽いことで操作性は上がるのかもしれませんが、一番大事なことはグラブをはめた時、捕った時のフィーリングです。

 

 

軽いけどはめ心地が悪いグラブを使うのと少し重めだけどはめ心地が良いグラブだったら後者を選びますよね。

 

 

表面がサラサラで軽いグラブが好みの方もいます。

 

 

 

個人的には革に良い悪いではなく自信を持って守備に付けるかどうかだと思います。

 

 

トロントブルージェイズの名手であるトロイ・トゥロウィツキ―選手は捕球面に松脂や唾液を付けおり

 

www.sportsnet.ca

 

昨年のシーズン途中まで使用したグラブは8年間使用していたもので、捕球面の革が破れている状態であったにも関わらずゲームで使用していました。

 

 

「捕球面の革は紙のようになっていた」

 

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と言われていた通り捕球面はボロボロでしたがそのグラブを使用し続けていました。

 

 

ちなみに日本ではウィルソンから人工的なだ液が販売されています(笑)

 

 

 

 

このように、グラブはボロボロであってもフィーリングというのはそれを上回るほど大事なものであることがわかります。

 

 

 

お手入れの頻度、オイルの塗る量は自由ですが、自分にあった最高のグラブを育てるためにお手入れをしてみてください。

(捕球面にオイルを塗りすぎるとボールがベトつくのでそれは注意です。笑)
 

グラブ(グローブ)に水分は大敵ではなく適度な水分は必要?

 

革製品に水分は大敵です。

 

雨に濡れた後に放置するとカビやシミの原因になりますし、革が劣化すると言われています。

 

 

現在、主流となっているお湯に浸けて揉んで叩いてグラブを柔らかくする「湯もみ型付け」も賛否両論あります。

 

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また以前紹介したドナイヤのグラブワックスやザナックスのコンディショニングプロワックスといったメンテナンス用品でも「水を使っていない」というのがポイントになっています。

 

 

ですがグラブに全く水分が必要ないかと言われるとそういう訳ではなく、革にも適度な水分は必要なようです。

 

 

といっても練習で雨や汗で湿ったグラブを放置しても良いという訳ではありません。

 

 

しっかりとグラブを乾燥させた上で適度な水分補給が必要とのこと。

 

 

 

ですので、水が入っているお手入れ用品を避ける必要は無いです。

 

 

塗りすぎは禁物ですが。

 

 

レザーローションやクレンジングローション、ジェル状のスクワランオイルなどが保湿(水分補給)向いていると思います。

 

 

個人的には汚れ落としと同時に保湿も出来るレザーローションやクレンジングローションがおすすめです。

 

 

 

ちなみにこれは保湿のためでは無いのですが、東北楽天ゴールデンイーグルスの藤田一也選手はグラブの硬さを保つためにグラブに霧吹きで水を吹きかけるそうです。

 

 

適度に湿ったグラブが翌日に硬くなった感覚が良いのだそうです。

 

 

革だけではなく紙も水に濡れて乾くと硬くなりますよね。そんな感じだそうです。

 

 

 

ちなみに私もかつて久保田スラッガーの東京支店で購入したグラブを定期的に型直しをしてもらうために店舗で少しスチームをかけてもらって叩いてもらっていたのですが、型直し後はグラブが少し硬くなっていたのを覚えています。

 

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これも少し湿ったグラブが乾いて硬くときに硬くなったのだと思います。

 

 

 

グラブの重さを気にされている方も多いと思いますが、適度な保湿(水分補給)はしてあげましょう!

ジュンケイグリスJG-01の塗ると汚れが付きやすくなる?

 

こちらはジュンケイグラブのグリスJG-01

 

 

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表から塗れるグリスということで早速、表から塗ってみて練習で使ってみました。

 

 

塗布後、塗りすぎたのかかなりオイリーな感じになってしまい(それがこのグリスの目的ではあるのですが…笑)

 

 

汚れが付きやすくなってしまいました。

 

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ですので、私はグラブの背面などには使用していません。

 

また、ハタケヤマのグラブワックスなどのグリップ効果の高いオイルとの併用はおすすめできないかもしれません。

 

 

ベタベタになりすぎる?かもしれません。

 

 

あくまで捕球面の油出し的な捕球面の革の色を濃くする目的で、型付けの段階で使うのがいいかもしれません。

 

 

ちなみにこの汚れはいつも通りレザーローションで落としました。

 

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汚れといっても付きたての汚れ?は落ちやすいです。

 

ホワイトベアーのレザーローションで拭き取ってこんな感じにきれいな捕球面に。

 

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毎日のケアはこんな感じです。

 

 

蓄積してしまった汚れは落ちにくいですが、この手の汚れはレザーローションで簡単に落とせます。

 

 

 今度はジュンケイグリスを中に入れて浸みこみ方などについても書いていければいいと思います。

レザーローションを型付けオイルとして使うことはできるのか

 

型付けの方法ってたくさんありますよね。

 

 

現在は湯もみ型付けやスチーム型付けといったものが主流となりつつありますが、オイルを塗って地道に揉んで叩くのが従来の型付けです。

 

 

オイルは型付け用オイルや固形オイルが使われるのですが、個人的にはレザーローションが良いのではないか?と思っています。

 

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というのも型付け用オイルって汎用性が低いんですよね。

 

 

例えばハタケヤマのSF-01リキッドオイル

 

 

グローブがすぐ柔らかくなると評判ですが、内容量が多く値段も約1600円と高め。

 

 

1つのグローブを型付けするのに5分の1程度しか使用しないそうです。

 

 

グラブが柔らかくなってしまえば必要のないオイルですから、グラブを1つ型付けするのに買うのももったいないですよね。

 

 

一方でレザーローションはグラブをお手入れするのに必要不可欠です。

 

価格も高くないですし、固形オイルよりも浸透性が高いので柔らかくなりやすいのでは?と思います。

 

 

実際にレザーローションの注意書きには「塗りすぎると柔らかくなります」と書いてありますよね

 

 

ですが「レザーローションなら何でも良い!」という訳ではありません。

 

 

汚れ落とし、艶出しとして定評があり、私も使っているホワイトベアーのレザーローションは、柔軟効果が控えめなので型付けには不向きです。

 

 

そこで私のおすすめはこの2つ

 

 

ミズノ レザーローション

 

 

ローリングス レザーローション

 

 

両方ともホワイトベアーのものとは違い、浸透性が高い上に動物性油脂などのオイル類が含まれていることが特徴です。

 

 

また型が付け終わった後は汚れ落とし、保革、艶出しなど様々な用途に使えます。

 

 

 

型付け用のオイルを買おうか迷われている方、レザーローションを代わりに使ってみるのはどうでしょうか?

ホワイトベアーのプロレザーケアオイル&レザーローション

 

今回はホワイトベアーのプロレザーケアシリーズについて。

 

 

ホワイトベアーのお手入れ(メンテナンス)用品はこれまでたくさん紹介してきました。

 

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私はかなりの数を所有しているのですが、その中でも【プロレザーケア】という高価格帯のお手入れ用品があるんです。

 

 

それがこちらの2つ。

 

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【レザーローションL】と【スクワランハイレザーオイル】

 

両方とも取り扱いをしているお店を探すのはかなり難しいです。。。

 

【レザーローションL】

baseballglove.hatenablog.com

 

【スクワランハイレザーオイル】

baseballglove.hatenablog.com

 

私も愛用しています。

 

スクワランハイレザーオイルは色落ちをしやすい背面に最適。

 

レザーローションLは無臭で大容量。浸透性が低いので日ごろのケアに最適です。

 

 

柔らかくなってしまったグラブ(グローブ)を硬くする方法

私は同じグラブ・ミットを長く使い続けるということが好きです。

 

長く使い続けることで自分の手に合ったグラブに育っていくんですよね。

 

私の試合用ファーストミットは現在7年目。

 

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硬式用のミズノプロオーダーで硬式野球で2年間、軟式野球で4年間使用しています。

 

4年間ほど試合練習両方で使用したのですが、革が随分と柔らかくなってきた上に指袋も破けてきてしまったので現在は試合のみで使用しています。

 

 

他にもいくつかファーストミットを持っているのですが、なかなか思うようなミットに育っていないという現状です..

 

 

私のように柔らかくなってしまった、いわゆる「ヘタってしまった」お気に入りのグラブを使っているという方も多いのではないでしょうか?

 

 

解決策としては革紐を新しいものに替えるもありますが、グラブ全体が硬くなりすぎてしまう可能性もあります。

 

今回はそんなグラブを少し硬くする方法を紹介します。

 

革を硬くする方法として「アマニ油」という硬化剤を塗って硬くするという方法があるのですが、この油を塗ってしまうと革が硬くなりすぎてパリパリになってしまうとのこと。

 

 

そこで革を硬くしすぎない硬化剤とされているのが

 

ホワイトベアーのグラブハードナースプレー

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スプレータイプのもので塗るのが少し難しいですが、塗装をするような感覚でグラブから一定の距離を取って吹きかけましょう(吹きかけすぎに注意)。

 

問い合わせをしたところ、成分は髪の毛をセットするヘアスプレーと同じような成分とのことで、アマニ油よりも革にやさしいとのこと。
 

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匂いもヘアスプレーのような感じです。

 

Before

 

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After

 

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全体的にツヤが出て表面が硬くなります。

 

また革にハリが出たような感じがします。

 

 

柔らかくなってしまったお気に入りのグラブに是非使って更に長くグラブを使ってあげましょう!