革製品に水分は大敵です。
雨に濡れた後に放置するとカビやシミの原因になりますし、革が劣化すると言われています。
現在、主流となっているお湯に浸けて揉んで叩いてグラブを柔らかくする「湯もみ型付け」も賛否両論あります。
また以前紹介したドナイヤのグラブワックスやザナックスのコンディショニングプロワックスといったメンテナンス用品でも「水を使っていない」というのがポイントになっています。
ですがグラブに全く水分が必要ないかと言われるとそういう訳ではなく、革にも適度な水分は必要なようです。
といっても練習で雨や汗で湿ったグラブを放置しても良いという訳ではありません。
しっかりとグラブを乾燥させた上で適度な水分補給が必要とのこと。
ですので、水が入っているお手入れ用品を避ける必要は無いです。
塗りすぎは禁物ですが。
レザーローションやクレンジングローション、ジェル状のスクワランオイルなどが保湿(水分補給)向いていると思います。
個人的には汚れ落としと同時に保湿も出来るレザーローションやクレンジングローションがおすすめです。
ちなみにこれは保湿のためでは無いのですが、東北楽天ゴールデンイーグルスの藤田一也選手はグラブの硬さを保つためにグラブに霧吹きで水を吹きかけるそうです。
適度に湿ったグラブが翌日に硬くなった感覚が良いのだそうです。
革だけではなく紙も水に濡れて乾くと硬くなりますよね。そんな感じだそうです。
ちなみに私もかつて久保田スラッガーの東京支店で購入したグラブを定期的に型直しをしてもらうために店舗で少しスチームをかけてもらって叩いてもらっていたのですが、型直し後はグラブが少し硬くなっていたのを覚えています。
これも少し湿ったグラブが乾いて硬くときに硬くなったのだと思います。